『ジアミンアレルギー』における“ジアミン”とは何か?“
ジアミン”とは「酸化染料」と呼ばれている一群の染毛成分の中で、特にアレルギーを発症する頻度が高い「パラフェニレンジアミン」を“ジアミン”と略したことから始まった酸化染料の俗称です。
実は「パラフェニレンジアミン」以外にも化学名に“ジアミン”とつく酸化染料は多くあります。
そのため単独で“ジアミン”と使われる時は、「パラフェニレンジアミン」のこと、名前に“ジアミン”とつく酸化染料のこと、又は酸化染料すべてのこと等、意味する範囲が漠然と使い分けられています。
ヘアカラー剤に使用される主な酸化染料
現在、アレルギー発症の報告例が特に多い酸化染料
パラフェニレンジアミン
酸トルエン2,5-ジアミン
パラアミノフェノール>
オルトアミノフェノール
メタアミノフェノール
パラアミノオルトクレゾール
塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール
レゾルシンヘアカラー(酸化染毛剤)一般的に「ヘアカラー」というと酸化染毛剤のことを指します。ヘアダイ、おしゃれ染め、白髪染め、などとも呼ばれています。過酸化水素で髪のメラニン色素を酸化分解・脱色しながら「酸化染料」で染めるので、黒髪も明るくでき、白髪交じりの髪もキレイにそろえて染められます。
発色がきれいで色の定着がよく、一度染まると2~3ヶ月と長期的に色が持ちますが、成分として含まれる酸化染料(ジアミン系染料)がかぶれの原因になることがあります。
ヘアカラーのかぶれの原因とは?最近当店にもヘアカラーをすると「しみる」「ピリピリして痛い」「かぶれる」「湿疹ができる」「頭皮がめくれる」という方も増えてきています。
カラー剤に含まれる「過酸化水素」や「アルカリ剤」その他の原因でかぶれたり、しみたりすることもありますが、多くの場合は「酸化染料」と呼ばれる染料に含まれる「ジアミン」成分がアレルギー症状の原因です。
染毛力・定着力が高いという、ヘアカラーリング剤の染料としては優れた特性を持つ酸化染料ですが、残念なことに「パラフェニレンジアミン」や「パラトルエンジアミン」などの「ジアミン」成分が、体質や体調によってアレルギー反応を引き起こすことがあります。
これまでに何回もヘアカラーを使用してかぶれなかった方も油断はできません。
花粉症のようにある日突然アレルギー症状が出ることもあるのです。
一度ジアミンアレルギーと診断されてしまうと、酸化染料(ジアミン系染料)が入ったヘアカラーリング剤を使うことはできなくなってしまいます。
世界仰天ニュース 「顔が崩れる恐怖のアレルギー」
ノンジアミンカラー用のカラーリング剤は、通常のヘアカラーに比べて低刺激で、アレルギー症状を起こす可能性は低いと考えられます。
但し、ジアミン以外の成分が原因でアレルギー反応が起きることもあり、ノンジアミンカラーだからといって、全ての方にアレルギーや皮膚刺激が起こらないというわけではありません。
カラー剤のアレルギーというとジアミンアレルギーが一般的ですが、「アルカリ剤」や「過酸化水素」などでもアレルギー反応が起きる場合もあります。
通常のヘアカラーは、酸化染料とアルカリ剤を配合した「1剤」と酸化剤の「2剤」を直前に混ぜて使うものが一般的です。
一般的に1剤の「酸化染料」にはジアミンが、「アルカリ剤」にはアンモニアが含まれています。
2剤の「酸化剤」には過酸化水素が使われています。
アルカリ剤は、髪の表面のキューティクルを一時的に開いて、色の成分を髪の内部へ染み込ませる作用を果たします。
また、酸化剤の過酸化水素を分解して酸素を発生させます。
過酸化水素の分解により発生した酸素はメラニン色素を分解して脱色させ、さらに酸化染料を酸化反応で発色させます。
ノンジアミンカラーには、「酸化染料(ジアミン)」は含まれていませんが、髪のキューティクルを開いて染料を内部に浸透させるための「アルカリ剤」は配合されています。
「酸化染料(ジアミン)」「アルカリ剤」「過酸化水素水」以外の成分にアレルギー反応が起きる可能性もあります。
ノンジアミンカラーといっても万能ではありません。
今までヘアカラーで「しみる」「ピリピリして痛い」「かぶれる」「湿疹ができる」「頭皮がめくれる」などの症状でお悩みだった方は、是非一度ご相談してみてください。
アレルギーが気になる場合は、カラーリング前に「パッチテスト」をオススメ致しますので、お気軽にお問い合わせください。
スポンサーサイト